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リーバイスブック Vol. 11

Posted: 2017年8月14日(月) 1:24 am
by ロングホーンインポート
O様からのメール:

●所感・雑感
バブル崩壊前夜に発刊された11冊目。どういう方針の変化か分かりませんがカタログの形が変わります。
単純に10冊終えて心機一転ということでデザインを変更したのかもしれません。

相変わらず現在のリーバイスジャパンのラインアップの全体像を把握できていませんが、直感的にこの当時の方が商品数(種類)が多かったように感じます。言い換えればリーバイスジャパンが一番輝いていた時代だったのかなと推測しています。

・オーセンティックカテゴリーに『70505』が登場しています。これは復活ではないと思います。米リーバイ社が70506に商品を切り替えたためジャパンが70505を『ジャパンなりに』作ったのだと推測します。
よほど注意深く動向を見ていいないと、消えたり・また登場したり訳の分からない事になりますね(笑)。
まあ、ヴィンテージと称される時代のことだけを考えるのであれば混乱は避けられるのでしょうけれど……。

●独り言
私は自分が『浦島太郎』のようだなと思います。20年間ジーンズから遠ざかっていて今改めてジーンズにまつわるシーンを眺めていると本当に隔世の感があります。リーバイスジャパンのホームページには全くなじめませんし、欲しいと思わない。
何故なのか分からないのですが『ワクワクしない』というか『場違いな場所にいる感覚』と言いましょうか。うまく言えません。
モデルさんがジーンズを穿いている姿を見ても今一つシルエットが掴めない。リーバイスブックのように商品そのもののプロフィールが見られればシルエット、股上の深さ、テーパードのかかり具合などなどピンとくるんですが……。

「20年もジーンズを穿いてないおっさんが何言ってるんだ!」と若い人に怒られそうですが、何もジーンズは若い人だけの物じゃない、我々の先輩たち「団塊の世代の人たち」はそれこそジーンズを穿いたファッションを作り上げてきた人達だと思います。そんな先輩たちもあの『ホームページ』を見てジーンズを買うのでしょうかね。

Re: リーバイスブック Vol. 11

Posted: 2017年8月14日(月) 1:53 am
by ロングホーンインポート
メールありがとうございました。

おっしゃる通りリーバイスジャパンが一番輝いていた時代だったのかもしれないと私も思いました。日本企画のモデルも多くなってきていると思います。ご指摘された70505もそうですし、日本市場向けに色々な製品の企画を行ったり、リーバイスブックを発行したりしながら、成長している時です。リーバイスブックでは、Vol. 10から日本国内の営業所が表示されるようになります。東京、大阪、福岡、名古屋に営業所をオープンしたのは、1990年ごろだったのだと考えています。(一部の営業所は以前からあったかもしれません。)

ジャパンの次の繁栄(盛り上がり)期は、90年代の後半から2000年代の前半のレプリカ・復刻ブーム時だったと思います。「輝いていた」と言うことについて、何を基準に考えるかにもよります。輝くというのは主観、受ける印象であり、客観的な評価ではないので、基準が変われば評価も変わります。人によって、評価も異なると思います。

当時、このリーバイスブックを手にしたら、本当に欲しいと思うようなモデルがたくさんあったと思います。この90年代頃のリーバイスジャパンの企画物の方が、当時、存在を知っていたら、(私はリーバイスブックのことも知りませんでした。)多分、買っていただろうなと思います。今改めてリーバイスブックを見ても、魅力的にも思います。(現在は手元にヴィンテージもあるので、実際に当時の品があったとしても、買わないとは思いますが、当時、知っていれば、魅力を感じたと思います。)

70505、再登場と言うのも興味深いです。オーセンティックな製品への興味、関心・人気が高まっていた時代なのだと思います。復刻品の展開の序章とも言えるかもしれません。オーセンティックと言っても、別に細かいところを忠実に再現するというよりは、大まかなところでの本流への回帰と言うような意味合いだったと思います。個人的には、この頃のリーバイスジャパンのアプローチが好きです。(私は、ジージャンは、セカンドとファーストが好きです。70505は、傑作だと思っています。)
Levis Book Vol.11 1991 SS 70505.jpg
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「独り言」について

お気持ち、おっしゃること、とても良く分かるつもりです。ワクワクするようなことは、あまりないですよね。感受性の強い若者時代とは違うということは、やはりあると思います。また、あまり経験がないもの、自分にとって新鮮、新しい分野であったりすると、ワクワクしたり、ドキドキすることはあるのではと思います。

私は、ヴィンテージを入手して、初めて手に取って見るときに結構、ドキドキしたりします。また、手に取った後、「これは・・・」と思ったり、「凄いな〜」と思ったりすることがあります。ヴィンテージの場合、不思議なことにその気持が継続し続けます。以前よりは、見慣れましたが、良いものは本当に良いですし、後で見ても、とても魅力的です。(見慣れたから、感動しないというような感じにはなりません。)

だからと言って、ヴィンテージ以外は興味ない、ダメだとは全く思いません。今、穿いているジーンズは501-1931と言う現行のレギュラーとプレミアムの中間くらいに位置するモデルです。(たまたま、気が向いたので久しぶりに穿いています。)最近はずっと70年代のLee 200を穿いていました。その前は501STFです。

ジーンズの楽しみ方は人それぞれです。どのように感じるかも、人によります。自分の価値観を若い世代に押し付けようとしているわけではなく、素直にお感じになられたことをお書きになられたと思っています。インターネットの普及によって環境は大きく変わりました。雑誌などのメディアのあり方も変わってきていると思います。20年もジーンズから遠ざかっていたのであれば、隠せの巻があるのは自然なことだと思います。