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最初のギャランティーチケット: For over 17 years

最初のジーンズが誕生する元となったリベット特許が失効する1890年頃に、トレードマークのツーホースロゴに加えて、XX デニムに銅リベットを取付けたオーバーオールを既に作り続けていることを示すメッセージ等をジーンズの内側のポケットの布にプリントしたのが、ギャランティーチケットの始まったと認識しています。

ギャランティーチケットは、リーバイ・ストラウス社は、ポケット取付け強化のリベットを使用したパンツの元祖であることを示すための取り組みの一つだったと考えています。最初のギャランティーチケットは、左の内ポケットの布袋にプリントされていました。

下の画像は、リーバイ・ストラウス社のアーカイブとして保管されているCalicoと言う名のXX オーバーオールの内側のポケットの布袋に印刷されているギャランティーチケットです。

リーバイスのアーカイブに保管されているCalicoの内側に印刷されているギャランティーチケット
Photo: Calico, LS&Co. Archive

ポケットの内袋上部に、ツーホースロゴがあります。読み取りづらいですが、左の馬の隣に”TRADE”、同右に”MARK”の表記が入っていると思われます。(画面、赤のアンダーライン部)

Calicoのポケット布袋のツーホースロゴ

最初のツーホースロゴが作成されたのが1886年、トレードマークの表記が加わったのが1890年頃と認識しています。上のツーホースロゴは、トレードマークが加えられた最初期の頃ではないかと考えています。

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ギャランティーチケットの記載内容

読み取りづらい所もありますが、記載内容を以下に記します。(一部は推測となります。)

For over 17 years

Our  celebrated XX Blue Denim Copper Riveted Overalls have been before  the public.

THIS IS A PAIR OF THEM!

They are positively superior to any made in the United States, and (以下読み取り不明)

They are made of select nine ounce Amoskeag Denim, and sewed with the strongest linen thread.

We shall thank you to (carefully examine the sewing, finish) and fit.

See that this pair bears the quality number, which is XX and also our Trade Mark; as (不明、shown?)

LEVI STRAUSS & CO. San Francisco, Cal.

訳と記載内容の解説

以下は上で引用したギャランティーチケットの文言の訳です。

我々の名の通った(有名な)XXブルーデニム・銅リベット・オーバーオールは、世間一般に知られる前からの17年以上の期間が経過しています。

これがそのペアです!

このペアは、他の米国製のどの品よりも優れていると確信しています。

備考:
読み取り不可の部分が後のギャランティーチケットと似た記載の場合以下の様な内容のメッセージが続きます。
「国内の評判をお楽しみ下さい。お金を払って手に入れることができる最上の材料のみを使用して製造しています。」

厳選された9オンスのアモスケーグ・デニムに、最も強いリネンで縫われ造られています。

縫製、仕上がり、フィット(着用感)を注意深く、吟味(調査)頂ければ幸いと存じます。

このペアが品質番号を表すXXであり、かつ我々のトレードマークに相応しいものであることをご確認下さい。

リーバイ・ストラウス株式会社、サンフランシスコ、カリフォルニア

(訳は以上です。)

For over 17 years ギャランティーチケット(印刷表記)の推定年代・考察

リーバイス元ヒストリアンLynn Downeyさん著のImages of America Levi Strauss & Co. では、この印刷表記は1892年以前で、リベット特許が期限切れとなった1890年に登場したと書かれています。

リベット特許取得年は、1873年です。1873年から17年足すと1890年になります。リベット取得年、記載内容からも登場した年代が1890年であれば合致します。

ギャランティーチケットの誕生時の時代背景と持つ意味

1890年リベットの特許の期限が切れ、競合各社がこぞってリベット付きのオーバーオールの製造販売を開始したと思われます、リーバイスは、リベット付きのオーバーオールの元祖であることを色々な形で世間、顧客、ユーザーに訴えようと工夫を凝らしていたと思われます。レザーパッチやギャランティーチケットがそれらの例です。

ギャランティーチケットの冒頭部の文言を再度引用します。

For over 17 years

Our celebrated XX Blue Denim Copper Riveted Overalls have been before the public.

THIS IS A PAIR OF THEM!

銅リベットを使用したXXブルーデニム オーバーオールを既に長年(17年以上)作り続けていること、元祖であることをアピールしている文言です。

「有名な銅リベット使用のXXブルーデニムオーバーオールを17年以上作り続けています。これがそのペアです!」と言うような感じです。

最初のギャランティーチケットのプリントから約2-3年後の1892-1893年には、オイルクロス製のギャランティーチケットが登場し、右バックポケットに取付けられて販売されるようになります。

基本的なギャランティーチケットの記載内容は、後の年代にも受け継がれ続けています。誕生から125年以上経過した現行モデル501にもギャランティーチケットが印刷されているのは興味深いです。

2017年に入手した米国製501-1995のギャランティーチケット
2017年に入手した米国製501-1995のギャランティーチケット FOR OVER 140 YEARSと最上段に表示

 

備考:
1892年にオイルクロス製の外付け用ギャランティーチケットが登場してから120年以上、ギャランティーチケットは新品の501の右バックポケットに取付けられて、販売されていました。2003年、リーバイスが米国国内工場を全て閉鎖後、ギャランティーチケットも一旦、姿を消しました。そして、ポケットの内袋に印刷される形で復活しました。ギャランティーチケット誕生時と同じ形態に戻っているとも言えます。

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