ロングホーンインポート

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紙パッチ 501XX のモデル判別・見分け方

紙パッチ 501XXの代表的ディテールであるオフセットベルトループについてとギャラ入り・ギャラ無しのモデル判定となる判別ポイントを紹介します。

オフセット・ベルトループとは?

501XXは大きく分けて、センターセットとオフセットのベルトループに分かれます。右バックポケットの上付近のウエストバンドに取り付けられているパッチの素材が、革から紙に移行になる少し前に後ろ中央のベルトループが中央より少し左にずらされて取り付けられるようになりました。

ベルトが中央にセットされているものをセンターセット、少し左にずらされている仕様をオフセットベルトループと呼びます。

501XX Waist to Hip Area

本品の後ろ中央のベルトループは左にずれて取り付けられています。オフセットベルトループです。



501XX Offset Belt Loop
オフセットベルトループ

ギャラ入りとギャラ無しの判別ポイント

紙パッチの501XXは、パッチ表記から、大きく分けてギャラ入りとギャラ無しに分かれます。ギャラ入りとは、パッチのツーホースマークの下に、”EVERY GARMENT GUARANTEED”と表記されているものを指します。

501XXの紙パッチは硬化しやすく、破損して消失してしまう場合が非常に多いです。残存するほとんどの紙パッチの501XXは、パッチは消失しまっています。

パッチが消失してしまっている場合、ギャラ入りかギャラ無しかは、ディテールを元にした推定判定となります。

フロントリベット裏の素材:銅 vs アルミ

501XXのパッチ表記がギャラ入りからギャラ無しに移行した後(すぐ)頃、フロントのポケットの取り付け強化のリベットの裏側(リベットのオス)の素材が銅からアルミに変更になりました。

パーツの素材の変更は移行期中は、どちらの素材も混在する可能性があるため、モデル判定の決め手にはなりませんが、基本的な目安として、リベット裏が銅であればギャラ入り、アルミであればギャラ無しと判定するのが比較的一般的です。

注)ギャラ無しの初期はリベット裏が銅のものも存在します。

ギャラ入りかギャラ無し・年代の判定材料としては、他のディテール、特にボタン裏刻印と合わせて判断することで多少なりとも、判定の確度が高まります。

ボタン裏刻印

1963年頃にボタン裏の刻印は、それまでの二桁の数字から、アルファベット1文字に変更になりました。ボタン裏の刻印が読み取れる場合は、刻印が年代判定の目安となります。

このボタン裏の表記変更とほぼ同時期より少し前にパッチの表記がギャラ入りからギャラ無しに移行になりました。

501XXで、アルファベット1文字の場合はギャラ無しの可能性が高いです。

DSC_0030

本品はボタン裏刻印はJです。アルファベット1文字のボタン裏刻印のため、年代は1963年以降と判定できます。モデルとしては、ギャラ無しの可能性が高いです。

備考:ギャラ入りからギャラ無し、ボタン裏刻印の変更時期の推定の根拠について

ギャラ入りからギャラ無しの移行時期の推定で大きな材料となるのは、ジージャンの557の年代です。557が登場したのは1962年です。最初期の557のパッチはギャラ入りであるため、ギャラ入りのパッチは少なくとも1962年までは存在したことを示しています。

ギャラ入りの557XXのボタン裏刻印は17です。その後、刻印Dに移行します。刻印Dは一部の例外を除けば、ギャラ無しです。

559の刻印Dのギャラ入りの存在が確認されています。しかし、現時点の認識として、557ではギャラ入りは全て刻印17か刻印無しです。

これらサードモデルのパッチ表記と刻印の関係が、推定年代の大きな判定材料となっています。

紙パッチ501XX モデル及び年代の推定のその他の判断材料

ベルトループセンターセット

1960年代前半の終わり頃、501の後ろ中央のベルトループがオフセットからセンターセットに戻されました。移行の明確な時期は不明ですが、現時点で1964年頃ではないかと推測しています。

ギャラ無し紙パッチ センターセットベルトループ 501XX
ギャラ無し紙パッチ センターセットベルトループ 501XX

隠しリベット

1966年に501XXの特徴的ディテールであった隠しリベットは廃止となりました。最終期の501XXには、隠しリベット無しがありません。

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隠しリベットは、1937年の501のモデルチェンジで登場し、ヴィンテージ501XXの象徴的ディテールとも言える特徴です。

生地の色味、織り、風合い。ステッチの色使いと素材

年代を判定する材料としては、確度が乏しくなりますが、ヴィンテージの501を見慣れてくると、生地の色味、織り、風合いである程度の年代が推測できます。

古い年代のデニムでは、織りのばらつきや織り傷があるものがほとんどです。

ステッチも素材や色味、太さやピッチ、ステッチの入れ方などからある程度の年代の目安となる場合もあります。

生地やステッチからもある程度の年代の目安をつけることができます。

紙パッチのモデル・年代判定のポイントとなるディテールのまとめ

  • パッチ
  • ベルトループはセンターセットかオフセットか?
  • リベット裏は銅かアルミか?
  • ボタン裏刻印
  • 隠しリベットの有無

パッチが残っていれば、話は早いです。ギャラ入りかギャラ無しか即座に分かります。(笑)

ヴィンテージはディテールの検証やモデルの判定や年代の推定なども楽しみの一つだと思います。

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