ロングホーンインポート

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Lee 200 ディテール・詳細比較

Lee 200は1972年頃に101-Jから品番変更されて登場しました。最初期の200は101-Jと同様にウエストバンド内側に黒タグが付きます。今回入荷したLee 200は、内側にタグはありませんがディテール等から70年代前半から中頃までのものと推定しております。年代としてはリーバイスの66前期とほぼ同じ年代と思われます。

今回、幸いな事にある程度まとまった数の200を入手する事ができました。ほぼ同年代と思われるにもかかわらず、細かく見てみると、個体差、ディテールの差異、フラッシャー表記等、細かなところで色々異なります。

恐らく、品番変更後は101-Jそのものだったものの、フラッシャーやタグの表記、その他の細かい仕様を変更する事を検討しながら、様々なバージョンが作られたのではないかと想像しております。

今回入荷分の内の4本を比較しながら紹介していきます。写真はクリックすると拡大します。

4 200s

写真でもお分かり頂けるかと思いますが、色味も個体差があります。特に右側の2本と左側の2本で色味の差の傾向が異なります。右側は色が比較的落ちており、パッチも染料が付いたと思われる変色をしています。左側は色は濃く、パッチも色移り等はほとんど感じられません。

品番は全て200-0041にも関わらず、色味にこれだけの差があるのが興味深いところです。

生地の色味に差がありますが、どれもヴィンテージLee特有のとても魅力的な生地の風合いと色をしています。以下、個別にフラッシュを使用せずに撮影した写真です。フラッシュを使用しないと少し明るめに写りますが、生地の風合い等を把握するのには適していると思います。

27w no flash

一番上の写真の右上の200です。サイズ表記は27W-30Lです。

29w no flashこちらは、同左上のサイズ表記29W-34Lです。

30w no flash

同 右下、サイズ表記30W-33Lです。

31w no flash

同左下、サイズ表記は31W-34Lです。

Flasher

上はフラッシャーの比較写真です。ヴィンテージLeeジーンズのフラッシャーとして有名な馬に乗ったカウボーイのイラストにLee RIDERSの表記です。このフラッシャーのデザイン、表記は少なくとも50年代から基本的に変わっていません。

今回の4本は全て同じ品番、ほぼ同年代と思われますが、フラッシャーも細かい表記内容が異なっています。これから表記の差異について紹介します。

Lee RIDERSの表記文字が右下の30W-33Lは全て同じ大きさです。それ以外の3本のフラッシャーの表記はLeeの”L”と”e”の大きさが異なります。(通常の大文字と小文字の関係です)

また、30W-33LはLeeの後に、®とM.R.が表示されています。それ以外は、RIDERSの右上に®のみが付いています。さらに、30W-33Lは®の上に”UNION MADE”が表記されています。これも30W-33Lのフラッシャーのみの表記の特徴です。

大きくわけるとこの30W-33Lのフラッシャーの表記は他の物と異なるところが多いです。それ以外の当フラッシャーのみに見られる表記について、以下に記します。

  • AUTHENTIC WESTERN PANTSの下に14-OZ. DENIMと記載されている。
  • フラッシャー下側に、© 1948 BY THE H.D. LEE COMPANY INC. の表示がある。
  • COMFORTABLE・CAREFREE COTTONと記載されたロゴが左上に表示されている。他の3本のフラッシャーでは、類似する少し簡略化されたロゴが中央一番下にある。
  • 中央下には、PRINTED IN U.S.AとMADE IN U.S.Aが並んで表示され、その下に 70740-6の表示がある。

残りの3本のフラッシャーの内、29W-34Lと31W-34Lのフラッシャーは同じ表記ですが、27W-30Lとは若干表記が異なります。前者はフラッシャー下部に”FULL CUT”の表示が入る。後者には入りません。

この様に非常に細かいところですが、少なくともフラッシャーがここで比較しただけで、3種類も存在が確認できます。

フラッシャーだけでなく、細かいディテールも色々異なります。

今回の入荷ロットの中で裾裏のステッチがチェーンとシングルと両方が確認されています。以下、各サイズの裾部の拡大写真です。

29W Hem

27Wの裾部です。チェーンステッチです。既に良い感じでチェーンステッチによる特有のうねりのアタリが付き始めています。良い感じの裾のアタリができることはほぼ確実だと思います。

27W Hem Chain Stitch

29Wの裾部です。こちらもチェーンステッチです。ステッチ特有のうねりが形成されています。下のステッチがシングルなのは外側のためです。外側から見てもうねりができつつある事が分かります。

30W single stitch

30Wの裾裏はシングルステッチです。年代が新しいためシングルである可能性もありますが、後述する他のディテール等から、同年代のものであると考えております。尚、シングルは今回の比較では本品だけですが、複数裾裏シングルの物があります。比率は半々程度です。

この部分は30Wの少し残念なところですが、生地は本当に良い色をしています。

29W leg area

 

膝から裾にかけての写真です。いかにも縦落ちしそうな生地です。ヴィンテージのLeeのデニムらしい魅力的な色と風合いをしています。

ヴィンテージの場合、個体差もあるので一概には言えませんが、オリジナルのヴィンテージのデッドストックや濃紺のデニムは、新品の現行デニム製品(復刻やレプリカ等)程、明らかに縦落ちしそうには見えません。(感じ方は人それぞれだと思います。)しかし、Leeの生地の場合は縦落ちしそうな兆候は新品時でも見られます。

Leeのデニムはリーバイスよりも早く明確な縦落ちをする傾向があります。また、色落ちの良さにも定評があります。70年代のLeeのデニムはヴィンテージLeeのデニムの色落ちの良さを持つ生地の傾向を引き継いでいます。

30w leg area

 

こちらはフラッシュ不使用の30Wの写真です。色味は明るめに写っていますが、こちらの方が生地の風合いの感じや縦落ちしそうな長江に着いては掴み易いかと思います。

31W Chain Stitch

31Wの裾部です。こちらもチェーンステッチ。良い感じでアタリの元となるうねりが形成されています。下に見えるシングルステッチは外側です。

Internal Tag

内側のタグの写真です。上段左右(27Wと29W)は同じ表記形式のタブと思われます。左下の31Wは取り扱い説明の印刷部は同じと思われますが、ロット番号等の表示が異なります。ロット番号の字体が異なるのは特に珍しくもないですが、少なくとも内タグについても2種類の形式があると思われます。

この後のタイプの内タグには裏側にユニオンチケットが印刷されるデザインになります。

今回の4本の内、2本にはユニオンチケットが付いています。

30w union ticket

30Wのユニオンチケットです。

31w union ticket

31Wにも付いています。

27Wと29Wには付いていません。上に書いた様に30Wは裾裏シングルですが、ユニオンチケットが付いている事からも200の前期のモデルと推定します。

現時点での推測としては、200の前期は裾裏はチェーンとシングルが混在していると推測します。このディテールの差は工場が異なることによるものかもしれません。

さらに興味深い事に、ユニオンチケット付き無しと同様に、27Wと29Wのディテールと30Wと31Wが異なるところを発見しました。

それはウエストバンド裏のステッチの仕様です。

waistband stitch single

27Wと29Wは、ウエストバンド裏のステッチがシングルです。

waistband chain

一方、30Wと31Wのウエストバンド裏の上のステッチはチェーンです。

このウエストバンド裏のステッチの仕様とユニオンチケットに関連性があるかどうかは、これら以外のサンプルも含め、後ほど検証する予定です。

下の表は主な仕様と実寸サイズをまとめたものです。

Comp Table 02実寸値は測定方法によっても異なります。目安としてご参考下さい。また、ヴィンテージの場合、デッドストックであっても表記サイズに対する個体差があります。

近日中にこれらのLee 200をWebストアに追加する予定です。

これら以外にも在庫がございます。在庫のサイズ、仕様等についてご興味のある方はご遠慮なくお問い合わせ下さい。

コメントとトラックパック

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 昨年はお世話になりました。最近lee200のブーツカットを入手したのですが右綾でした。今回のブログ内でも右綾と左綾が確認できますが、数年後にはどの様に色落ちしてくるのでしょうね。あと価格が気になります(笑)何時もブログ等楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。応援してます。

    • いしださま、

      昨年は、こちらこそお世話になり、ありがとうございました。コメントありがとうございます。

      右綾のものがあることのご指摘、誠にありがとうございます。恥ずかしながら、全く注意を払っておらず、気づきませんでした。これは大発見(?)だと思います!!

      早速、手元の200を見てみると、約半々程度の割合でした。興味深い事に、新しい年代の内タグ(裏側にユニオンチケットが印刷されている)のものでも左綾がありました。

      色落ちについても興味深いところです。ヴィンテージのLeeのジャケットを見ると、年代やモデル等でも生地の感じがかなり異なります。さらに、ご指摘頂いたお陰で、今回の様に同年代のモデルでも違っている場合もあることが判明しました。

      右綾の色落ちがどうなのか?確かに興味深いところですね。

      今、色々調べています。後で、結果をブログ記事にする予定で考えております。貴重なご情報とご指摘、誠にありがとうございました。

      価格については近々に発表予定です。正直申し上げて、一般的に言うと高めになると思います。しかし、同年代さらには後の年代のリーバイスと比べると破格の値段だと思います。70年代のLee 200は基本的に101と同じなので、品番が変わってしまった事による価格の影響が大きすぎると思います。長々とすみません。

      最後になりましたが、お心遣いのあるメッセージを頂き、とても嬉しく、また、励みになりました。本当にありがとうございます。

      これからもよろしくお願い致します。

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