ロングホーンインポート

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バンダナの研究: このバンダナはエレファントブランド?

最近、バンダナ等についてツイッターで交流させて頂いている方から以下の様なツイートでのご質問を頂きました。ご質問のバンダナの表記は大変珍しいものである事、さらにエレファントのロゴが入っているため、ご承諾を頂いた上、このブログにて、本バンダナの表記についての考察を行います。

このバンダナの表記は、左にエレファントのロゴマーク、その右に2行での表記があります。一行目は”ALL COTTON RN#13962″, 二行目は”WASHFAST COLORS”です。


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まず、ご質問の”ゾウが逆な様な気がするのですがよくあるのでしょうか?”について、「おっしゃる通り、ゾウの向きが逆です。そして、この表記は大変珍しく、興味深いものです。」が私の返答です。

Elephant Trunk Up copy

エレファントブランドの表記の象のロゴは、大きく分けて、鼻が上を向いているものと下を向いているものの二つに分かれます。前者を上がり鼻(上鼻)、後者を下がり鼻(下鼻)と呼んでいます。エレファントブランドのロゴのゾウは上の写真の様に左を向いているのが特徴です。

ご質問頂いたバンダナのゾウのマークは、向きが逆以外はかなり似ています。足の運びかたも同じ様に見えます。

ここで、「このバンダナはエレファントブランド?」と言う疑問が出てきます。この疑問に対する答えを探す上での一つの大きなポイントは、RN番号です。エレファントブランドのバンダナには通常RN番号は表示されていません。しかし、エレファントブランドのメーカーは、当時RN番号を登録しており、バンダナに添付したタグ等にRN番号が記載されています。エレファントブランドのRN番号は13980です。

RN番号は1社につき固有の番号が付与されるため、RN番号が異なることからバンダナの製造メーカーが別である事が分かります。

尚、RN13962は、New YorkのI. Shalomと言う名の会社の登録番号です。この会社のホームページの中で、The New York Accessory Groupの企業グループに属していると説明があります。この企業グループは比較的小規模の衣料品の製造と販売を行っており、I. Shalomはアクセサリー、帽子、ハンカチ等を製造しています。

エレファントブランドの製造会社は、Davis and Catterallで現在は存在しません。

tag

上の写真はエレファントブランドのバンダナ12枚組セットに付けられたタグです。右の下側にRN 13980の表示があります。タグの中央丈夫に”ELEPHANT”® BRANDと表示されています。ELEPHANTが登録商標(Registered Trade Mark)であることを示しています。枠上部にもTrade Mark Registeredとあります。

商標の具体的な内容は不明ですが、バンダナに使用するエレファントのブランド名を示す、または、エレファントの名称を包括した登録内容である可能性は高いと思います。

ここで、今回紹介したRN13962に(右向き)象マークが表示されていることについての可能性について考えてみたいと思います。考えられるシナリオとしては、以下の様なものがあるかと思います。

  1. RN13962が勝手に象のマークを加えた表示にした。
  2. エレファントブランドの製造会社Davis and Catterallの許可を得て、マークを表示していた。
  3. RN13962の会社がエレファントブランドに買収され、RN13962の一部の製品に象マークを加えた。

先に述べた通り、RN13962の会社は現在も存続しているのに対して、エレファントブランドのRN13980、Davis and Catterall社は既に存在しない事から、3の可能性はなくなります。

2の様に、もし許可を得て象マークを表示していたのであれば、その表記のバンダナがそれなりの数あるはずです。しかし、RN13962表記のバンダナで象マークが付いているものは非常に稀です。そのことから、1と2では可能性としては、1の方が高いと思います。

次に手元にあるRN13962のバンダナ表記のものを見繕って、写真を撮りました。(下の写真一番上の左は、冒頭で紹介した@miyaq1975さんのもの、三枚目の写真の二枚はロングホーンインポートWebストアの掲載商品、それ以外は私の手元にあるものです。)

01 copy

02 copy

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様々な表記形式があることが分かるかと思います。年代が比較的近いもので、これだけ表記形式に種類があるバンダナは珍しいです。ほとんどがFAST COLORに対して、象マーク入りはWASHFAST COLORSになっているところが目を引きます。

象マークに加え、表記も他のRN13962と異なるところが特徴的です。

総合すると、「RN13962のバンダナは、比較的近い年代のものでも表記形式も色々ある。」事から、今回ご質問で紹介して頂いたバンダナは、以下の様な可能性が考えられます。

  • RN13962の中でも通常のものとは若干異なる表記形式に象マークを加えた試験的に作られた。
  • 特定のバンダナ柄に使用した。

現時点では、全体の柄は不明ですが、柄も通常のRN13962にとは異なる様に見受けられます。

尚、今回の見解はあくまでも考察に基づいた推測です。確定したことではございません。あらかじめご了承下さい。

備考:
追記: 1961年にエレファントブランドの会社がRN13962の関連会社または親会社に買収されていた可能性があることが判明しました。詳しくは、コメント欄をご覧下さい。

コメントとトラックパック

  • Comments ( 6 )
  • Trackbacks ( 1 )
  1. こんにちは。
    RN13962については、僕も勝手にゾウマークを使っていそうに思っている物がありました。
    写真が添付できないのが残念ですが、ウェスタンブーツやテンガロンハットが描いてある、比較的よく見かける柄のやつです。
    上の紺色のバンダナと同じ絵ながら、向きは左向きで、ウソくさいけどパロディーみたいで面白いと思っていました。
    しかし紺色のバンダナ。これはカッコ良さそうですね!!

    • こんにちは。コメントありがとうございます。

      RN13962のゾウマーク付きの物を持ってらっしゃる、または、ご覧になった事があるのですね!!ウエスタン柄であるところも、今回紹介させて頂いた紺色のバンダナと同じところが興味深いところです。この紺色のバンダナは、通常のRN13962にと異なって、”WASHFAST COLORS”と表記されているところも興味深いところです。ウエスタン柄はこの表記なのかもしれません。

      piropiroさんがお持ち、または、ご覧になったのは象が左向きなのですね!?確かにおっしゃる様に、ちょっと怪しげですが、パロディっぽくって面白いと思います。

  2. By 平野 恭輔

    はじめまして。
    平野と申します。プリントのデザイン、企画している者なのです。
    バンダナといえばペーズリー柄と印象なのですが、、、
    何か理由があるのでしょうか?

    いろいろと調べているのですが、経緯がわからなく。ご存知でしたらご教示いただけると助かります。

    • 平野様、

      はじめまして。コメントありがとうございます。

      ご質問についてですが、バンダナの柄にペイズリー柄が多いということについての理由があるのかという意味でのご質問でしょうか?基本的にその解釈で、まずは、返答致します。

      ペイズリー柄は、ペルシャの植物をモチーフにしたイギリスで発祥したデザインです。インドのカシミアのショールのデザインから影響を受けているそうです。18世紀から19世紀にかけて、欧州で大流行となったようです。

      ペイズリー柄は、伝統的なパターンで様々な衣料品や装飾品に使用されています。バンダナでも良く使われている理由は、定番的な柄として定着しているためではないかと思います。ネクタイでもペイズリー柄は比較的多いと思います。

      また、柄は年代によっても流行があります。ペイズリー柄が非常によく使われている年代があると思います。私の認識としては、比較的最近のバンダナはペイズリー柄が非常に多いように思います。また、現在はバンダナの柄の種類がそれほど多くないので、余計、ペイズリーが目立つ気がします。

      ヴィンテージ、例えば60-70年代以前のバンダナでは、ペイズリー以外の柄も多いです。戦前のバンダナでは、ペイズリー柄はほとんどありません。50-60年代もペイズリー柄はありますが、他の様々な種類の柄もあります。

      ロングホーンインポートWebストアのバンダナのページです。ペイズリーをモチーフにした柄ももちろんそれなりにありますが、そうでないものもあります。ペイズリー柄は、定番の柄であり、さらにアレンジしたりしやすいので、使われる頻度が高いのではないかと考えています。

      https://www.longhorn-imports.com/e-store/vintage-bandana

  3. 写真の右向きゾウの紺のバンダナ、同じ柄の古いバンダナを所有していますが、私のバンダナにはゾウがいません…(笑)
    表記はWASHFAST COLORSです。
    同じ柄でも、ゾウありとゾウなしがあるのかと面白く思いました。

    そこで、I. Shalomという会社について調べたところ、
    New York Accessory GroupのHP(http://www.nyagroup.com/history/)に「In 1961 – acquired Davis & Cateral and S.E. Raines – domestic manufacturing」とあるのを見つけました。
    ↑ではCatterallの綴りが違うのですが、Davis & Catterall は、1961年にNew York Accessory Groupに買収された、という事は考えられますでしょうか?

    面白くなって調べてるうちに気になってしまい、つい質問してしまいました。
    長い上に見当違いでしたらごめんなさい。

    • リリィさん、

      はじめまして。コメントありがとうございます!! 

      バンダナの柄は、古い年代のものでも、柄によっては同じ柄を複数の会社が製造している場合もあったりします。しかも、年代は似たような時期と思われる場合もあったりします。同じ柄で、年代が異なり、製造会社が異なる(RN番号が異なる)場合は、版権を買収した、または、会社を買収したなどの可能性が考えられます。

      右向きゾウの紺のバンダナ、同じ柄の古いバンダナを所有していますが、私のバンダナにはゾウがいません…(笑)

      表記はWASHFAST COLORSのみなのでしょうか? (RN番号やそれ以外の表記はないのでしょうか?)写真を見てみたいです。一般的には、WASHFAST COLORSのみ表記の場合は、古い年代の可能性が高いです。(ステッチの入れ方や耳の数、有り無し他のディテールなども含めて年代推定をします。)

      New York Accessory GroupのHistoryページのリンク、情報、誠にありがとうございます!!

      これは非常に興味深いです。おっしゃる通り、書かれている内容をみると、Davis & Catterall は、1961年にNew York Accessory Groupに買収された可能性があります。(説として浮上してきます。)もしも、エレファントブランドのメーカーであるDavis & CatterallをNew York Accessory Group、またはその関連会社I. Shalom、他関連会社が買収しているのであれば、RN13962にエレファントブランドと似たロゴマーク(右向き)が表示されていることの説明がつきます。

      本記事のシナリオでは、Davis & Catterallが買収されているシナリオが入っていませんでした。すみません。しかし、考えてみるとコメント頂いた上記シナリオであれば、整合性が取れます。

      アメリカの場合、会社のホームページなどに記載されている内容でもミスがあったり、正確性に欠ける場合があるので注意が必要ですが、書かれていることが事実で(会社名は単なるスペルミス)あれば、大きな発見です!

      エレファントブランドの会社が、1961年に買収されていたのであれば、これは本当に大発見だと思います。可能性・信憑性は大いにあるのではと考えています。できれば、裏付けできるような情報があるとより良いと思っています。

      尚、アメリカの会社のホームページの情報の不確かさの例としては、リーバイスのロゴをデザインした会社が、リーバイスのロゴを制作した年を間違えてホームページに記載しているなどの例があります。

      バットウイング登場年を事例にした年代判定、推定における判断材料選定の難しさ / 私のリーバイス
      http://www.mylevis501.com/2014/10/vintage-analysis-assumption.html

      とても貴重な情報、ありがとうございました! もしも、何か追加で気付いたことや情報がありましたら、また、教えて下さい。よろしくお願い致します。

      私の方でも、もう少し調べてみようと思います。何か分かった時は、コメントに追記します。

      p.s. もしも差し支えなければ、メールを頂けますでしょうか?

  1. […] RN13962でエレファントブランドのゾウに酷似したイラストロゴ表示があるバ…の存在が確認されています。エレファントブランドは1950年代から1960年代にかけて、バンダナの市場で圧倒的なシャアを持っていたと思われます。 […]

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