前回の投稿記事でRNとWPL番号についてFTCのホームページからの情報等をとりまとめました。今回はRNとWPL番号について一部復習をかねて、とりまとめその内容等分かる事、推定されることについて書きます。
– WPLとRN番号は基本的に同じ。WPLの方が先に交付され、50年代は一時RN番号と平行して交付、1959年からはRN番号に一本化される。1959年以降に登録交付された番号は13670以降となる。それより若い番号は1952年以降1959年以前である。
上記から以下の様な事が分かります。
基本的に、RN番号でなくWPL番号を取得している会社の方が古い(歴史のある)会社である。また、WPL番号の会社は1959年以前に創業された(存在していた)会社である。
一般にタイガーのロゴのバンダナは50年代と言われています。タイガーのバンダナにはRN番号ではなくWPL番号が表記されている事から、製造している会社は50年代初期頃に登録していると推測されます。WPL番号のついたバンダナは50年代以降であることが分かります。これらの事等からも、タイガーのバンダナの年代は50年代と推定する事は妥当であると思われます。
ここでの例外としてエレファントブランドがあります。エレファントブランドのバンダナにはRN番号は表記されていませんが、袋入りのものやレーベルにはRN13980と記載されています。エレファントブランドは、下がり鼻等、50年代以前のバンダナを製造、販売しています。つまり古い会社であっても登録が後のため登録番号自体は新しい場合もあると言えます。
– RN番号が表記されているバンダナは発行年よりも後の年代であることを意味する。RN番号は1959年からの登録は13670から始まり番号は順を追っている。
例えば、”13670より大きい数のRN番号がついているバンダナは1959年以降の製品であり、それ以前に作られたのではない。”ことになります。よく考えれば当たり前の事ではありますが、バンダナの年代の推定での利用例を紹介します。
左のバンダナは表記が筆記体です。一般に筆記体の表記の方が古いとされています。RN番号があることから1959年以降、番号が14193と比較的若い番号である事からRNの登録時期は1960年頃と推定できます。筆記体の表記とRN番号表記から1960年代前半頃の製品と推測できます。
左のバンダナは見た感じ結構古そうに見えます。表記Made in USAの表記がないことから、比較的古い年代の方であると推測できます。RN番号は32557です。RN番号は1959年の時点で13670から始まっており、32557はかなり数が上です。RNの登録件数は年平均で約2600なので、登録年は60年代の後半頃と思われます。よって、このバンダナも60年代後半以降の製品である事が分かります。上記表記の特徴からある程度推定の年代を絞り込む事ができます。恐らく、登録後比較的すぐに作られた60年代後半の製品と推定できます。
– RN番号は一社につき一つしか交付されない
”エレファントとタイガーのバンダナは同じ会社が作っていた。”との見方もある様ですが、タイガーはWPL9939、エレファントはRN13980で登録番号が異なります。WPL9939は、Victor Handal & Bros Incと言う名の会社の登録です。エレファントブランドの会社はDavis and Catterallです。
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