現時点でのバンダナの年代の見分け方について、私なりの解釈、判定方法、基準について書きます。恐らく後から分かってくることや判定基準や方法でも変更がでてくると思います。新たな事柄が分かったりした場合は、この投稿に変更、加筆していく予定です。また必要に応じて、ある項目、事柄については、別途詳しく投稿記事を書く予定です。
バンダナの年代の見分ける上での材料としては以下の様な項目が考えられます。
- 表記方法、表記事項等
- ステッチ、縫製等
- 生地、素材
- 色
- 柄
表記方法、表記事項等
表記されている内容は年代判定の非常に重要な判断材料となります。確実な年代の区分基準としては、例えば、ヴィンテージバンダナで良く見られるRN番号が入っていれば、その番号が13670よりも若い場合、最も古くてもRN番号表記が法律で定められた1952年以降に作られたものであることが分かります。
同様に番号が13670以降のもの、(現時点で見られるヴィンテージを含むバンダナのほとんど全てが該当します)は1959年以降に作られた物である事になります。WPL番号は、1941年から1959年の間に交付されました。RN番号の考え方と同様に、このことから、WPL番号が表記されている製品は1941年以降のものであることが分かります。
上記の情報は非常に大まかな目安ではありますが、特に古いと思われるバンダナの年代判定の目安としては重要となります。例として、RN番号表記があるバンダナは、古い物でも基本的に60年代初頭以降であると言えます。比較的新しい年代と思われるバンダナの判定には他の項目が重要となります。
表記内容や方法は年代による傾向があるため、おおよその判断材料となります。例として挙げると、エレファントブランドの象の鼻が下がっている(一般に下鼻と呼ばれる)バンダナは50年代以前の製品として認知されています。表記は象のマークをはさんでの左に”FAST”、右に”COLOR”となっています。50年代のバンダナとして下鼻と同様に有名なのがタイガーです。このタイガーの表記は、虎のマークをはさんで左に”WASH FAST”、右に”COLOR”となっています。”WASH”が加わっていますが、表記方法としては似ています。象、虎以外にもらくだやその他の動物等のマークで同様の表記のバンダナがあります。これらも同年代と思われます。恐らく、動物のマークを付けてその両側にFAST COLOR等を表記する手法が50年代の傾向であったと判断する事ができると思います。
RN番号の付けられているバンダナでは、FAST COLOR等の表記とRN番号に加え、100% COTTON、または、ALL COTTONの表記がつけらている場合がほとんどです。このことから、RN番号表記のバンダナが登場した60年代初頭頃から100% COTTONやALL COTTONの表記が加わったと推定できます。
RN13960, All Cotton, Made in USA 表記の入ったバンダナ
さらに、RN番号が付けられていないバンダナでも100% COTTON表記がある場合は、60年代以降である可能性が高いと解釈できるかと思います。エレファントブランドの象の鼻が上がっている(一般呼称:上鼻)では、通常、100% COTTONも表記されています。上鼻は60年代以降であるとの解釈が一般的ですが、上記の事からも妥当な判断基準と思います。
上記表記から、その後、Made in USA/Americaの表記が加わります。ある程度、大雑把な目安となりますが、70年代頃からMade in USAが加えられたと推定しています。そして、84年頃から星形のロゴマークのあるCrafted with Prideの表記が加わります。
表記内容から推定する年代をまとめると以下の様になります。
1950年代以前:FAST COLOR等の表記のみ。動物等のマークが付いていていることも多い。
1960年代: All COTTONまたは100% COTTONの表記が加えられる。多くのメーカーがRN番号表記をする様になる。
1970年代: Made in USA/Americaの表記が加えられる。
1980年代: Crafted with Prideの星形のロゴマークが加えられる。
これら表記に加え、他の判断材料と併せる事により年代の判定、推定を絞り込んで行えます。
他の年代の判定、推定の材料については、後日、別途投稿します。
面白いです。あんなバンダナにもこんなに深い歴史があるのかと、ビックリしています。
もっともっと、掘り下げて、いってください。
小説より面白いかもしれません。
村山 秀樹さん、はじめまして。コメントありがとうございます。その様におっしゃっていただけるとブログを書く励みになります。ヴィンテージのジーンズ等と比べて、バンダナはまだはっきりと分かっていない事が少なくないので、謎解き的な楽しみもあると思います。また、新たな発見等もあったりして面白いです。ある部分はどうしても推測になってしまうところも少なくないと思いますが、今後もバンダナの話をブログに書いていこうと思っています。今後ともよろしくお願い致します。