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1950年代 テキサス州バンダナからディテールと年代の関係についての研究と考察

前回のブログ記事で紹介したテキサス州イラストのバンダナのディテールや特徴と年代の関係について検討してみます。

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本バンダナには、1958年に開催されたRI(国際ロータリー)の国際大会のスタンプが押されていることは、年代の推定のための材料、情報の観点で非常に貴重で重要な資料となります。

1958 stamp

明確な年のスタンプが押されている事によって、本バンダナの年代はかなり絞り込めます。RIの国際大会がダラスで開催されたのは1958年の6月1日から5日までです。その事から本品は1958年5月よりも前の製品である事が分かります。RIのサイトによると、ダラスの大会の参加者は14035人だそうです。かなり大規模な大会であった事が分かります。


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恐らく、当時、このバンダナはある程度の数が製造されたと推定しています。本大会専用に作られたのかは定かではありません。本バンダナでスタンプが押されていない物もいくつか見た事があるので、既存の製品であった可能性も少なからずあります。

専用で作ったと仮定した場合、ある程度の数を作り込む必要があるので、製造は恐らく1957年後半頃と推定できます。既製品と仮定すると、最低でも数年程度は作るのが通常なので、恐らく、1950年代前半から製造されていたと推定します。専用の特注品であるのであれば、Rotary Internationalの名前やロゴをバンダナ自体に表示する方が自然なので、既存製品であった可能性の方が高いと考えています。

本バンダナの一つの大きな特徴は、両耳である事です。このことは両耳のバンダナは1950年代後半にも存在したことを示しています。しかし、推定1950年代のエレファントブランドの下がり鼻(下鼻)は、片耳がほとんどです。恐らく1950年代の後半の両耳は少数派だったと推測します。

また、本品の縫製の仕方やステッチの色、ピッチ等は、エレファントブランド下がり鼻の両耳や初期の片耳と類似しています。これらの特徴は1950年代前半以前のバンダナによく見られるものです。本品は1950年代前半以前のバンダナと似た特徴を備えています。

本品には製造メーカーのロゴ等の表示はありません。しかし、”GUARANTEED FAST COLOR”の表示があります。

Guaranteed Fast Color

“FAST COLOR”の表記は40年代以前から見られます。ここで注目すべきところは、”GUARANTEED”が記載されている事です。

この形式の表記は、推定1960年代のバンダナでも見られます。

RBC

上の写真のバンダナは通称タワーと呼ばれるバンダナです。”GUARANTEED FAST COLOR”に加え、”TOWER”, “ALL COTTON”と”RN13960”が表示されています。

RNとWPL番号が統合されRNに一本化されたのが1959年のことです。統一後の一番最初のRN番号は13670です。RN13960は番号が統一後の最初の13670に非常に近いため登録は1959年と推定します。(参考記事:ヴィンテージ バンダナの研究: RNとWPL番号から分かる事

”GUARANTEED FAST COLOR”の表記があるバンダナの多くは、上のタワーと同様にRN番号が表示されています。

1950年代のテキサス州イラストのバンダナにも”GUARANTEED”が付いている事、60年代後半以降のバンダナでは当該表記のものは見られない事から、この表記形式は1950年代に登場し、1960年代前半に主流となり、後半に廃れたと考えられます。

これらのことをまとめた考察を以下に記します。

『当1950年代テキサス州イラストのバンダナは、両耳や縫製等の仕様は1950年代前半以前に主流であった特徴を備えている。本品は両耳であるが、1950年代後半は既に片耳がほとんどであったと推測する。本品は”GUARANTEED FAST COLORの表記形式の(最)初期の製品と思われる。当表記形式は、1960年代前半に流行し、その後廃れたと推測する。』

以上が現時点での把握している情報と認識を元にした推測です。新たに判明した事等があれば、必要に応じて追記、修正致します。

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