70505 Big-Eのサード仕様が入荷しました。
70505は1966年から1967年頃に行われた品番変更でジャケットの品番が557から70505に変更になる事により誕生しました。品番変更当初は名前のみの変更で移行期はダブルネーム、大パッチが存在します。その後、シルエットも長めの着丈になります。本ジャケットは小パッチでLOT表記は70505ですが、シルエットやステッチのディテールはサードモデルの557と一緒のものです。写真はクリックすると拡大します。
フロント全体の写真です。本写真はフラッシュを使用して撮影したものです。色味は濃いながら、色落ちが進行しつつあります。
フラッシュ不使用で撮影した写真です。色落ち箇所や風合いはこちらの方が分かりやすいかと思います。
パッチは通常の小パッチです。サイズ表記は40です。
フロント上部の拡大写真です。襟は折れ目部分は色落ちが見られますが、擦れはあまりなく、そこそこ良いコンディションです。フロントヨークのつなぎ目部分も少し色落ちが進行しています。
タブはBig-Eの不均等Vです。古い年代の均等Vのタブの様にクルッと巻いています。
タブの拡大写真です。フラップを上げ少し横から見るとBig-Eであることが読み取れます。
ポケットの取り付け強化のバータックの色はオレンジで、バータック間を結ぶステッチは日本のオレンジの平行ステッチになります。このステッチディテールは557と同様です。
通常の70505の場合、バータックの色は黒(濃紺)でバータック間を結ぶステッチは一本で、色は黒(濃紺)になります。
袖先のステッチはシングルステッチです。通常の70505はチェーンステッチになります。また、557の場合はチェーンとシングルと両方あり、シングルの方が古い年代にみられます。
袖先のコンディションは多少擦れがあるものの、まずまずのコンディションだと思います。
両カフス部の拡大写真です。袖先のコンディションについてのご参考にしていただければと思います。
また、カフス部分の内側の取り付けステッチが露出していない形態になっています。通常の70505や557等のジャケットのカフス部の内側の処理はチェーンステッチです。
時折、内側のカフス部取り付けのステッチが擦れ等で消失してしまっているジャケットを見かけますが、このステッチ処理であれば、ステッチのダメージは受けにくいデザインです。
しかし、この様なカフス部取り付けステッチ処理は量産モデルとして採用されませんでした。理由は不明ですが、手間が多くかかってしまうためなのかもしれません。恐らくこのジャケットのタイプは試験的な試みだと思われます。
両腕の下側の部分のコンディションは良好です。ステッチのコンディションも特に問題は見られません。
ボタン裏の刻印は525です。557の後期は一文字のアルファベットが主流でした。品番変更移行期にボタン裏刻印の方も変更となったと思われます。
フロント部ボタンを留めた状態での写真です。本ジャケットのシルエットは557と同じです。557のシルエットは短めで、フロントポケットからのVラインが閉じているのが特徴です。
557と70505のシルエット比較については、こちらをご参照下さい。
フラッシュ不使用のフロント写真です。
フラッシュ使用の後ろ側の全体写真です。背中側の生地の状態、ステッチの状態も良好です。
フラッシュ不使用のバージョンです。
背中部を少しアップで撮ってみました。生地が縦落ちの兆候が見られる事が分かるかと思います。
また、このジャケットの場合、507XX等の背中部の生地で良く見られるボコボコとした生地感があります。
この写真は生地の感じや風合いの雰囲気が良く分かります。是非、クリックして拡大してご覧になってみて下さい。
左から557、本ジャケット、70505になります。全てサイズ40です。シルエットがサードに準じている事がこの写真からもお分かり頂けるかと思います。
サイズ表記: 40
実寸:
肩幅:約45cm (腕部の接続されている両肩部の直線距離)
身幅: 約50.5cm (正面から測定した両脇の下間の直線距離)
袖丈: 約48.5cm (脇の下から袖先までの直線距離)
着丈: 約54.5cm (後ろの中央襟下から裾までの直線距離)
本ジャケットのWebストアのリンクはこちらになります。
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