ロングホーンインポート

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ヴィンテージ・レッドウイング 紺タグのディテール、特徴とモデル・年代の考察

シャフト部・カウンターの革型・コンストラクション

本品の型の構成、コンストラクションも、非常に特徴的で興味深いです。

アイリッシュセッターの877は、シャフトの型が、甲の部分から背部に向かって直線的にトリプルステッチで取り付けられているのが、デザイン上の特徴の一つです。

本品は、甲の部分から曲線を描きながら中間部のソールに向かう型になります。

このデザインは875などでもみられますが、本品の場合は875に見られるデザインとは異なり、カウンターからそのままシャフト背部のトップまで一体構造の革型が上に覆うようにトリプルステッチで取り付けていることが、デザイン上の大きな特徴となります。

現行品では、アイロン・レンジャー(日本モデル名:アイアンレンジ)のカウンター部から背にかけての型は、本品に近い型のデザインです。

アイレットの数と高さ

本品はアイレットが12個あります。アイリッシュセッター877は、10個です。(ヴィンテージの877は、9インチのハイトであるとカタログには表記されています。)

下は、@masa4723 さんが本品(写真向かって右)と877を並べて撮った写真です。877よりも高さがあります。

プルストラップも付いていません。レッドウイングのワークブーツのラインは、高さのあるものでもプルストラップが付いていないものが多いです。

タグ

本品のタグは通称紺タグと呼ばれる、赤い羽のイラストの上に”RED WING SHOES”と表記される紺色のタグです。紺タグは一般的に、1950年代以前の製品に付けられていたと認知されています。

1950年代のアイリッシュセッターは、アイリッシュセッター(犬)のイラストとIrish Setter Sport Boot, レッドウイングのロゴが刺繍で施されたタイプです。(下写真右)

ディテール等の特徴と注目点

以下に本品の特筆すべき特徴、興味深い・注目点をまとめてリストアップします。

  1. 古い年代のオロラセットと思われる革を使用している。
  2. 紺タグ。
  3. 土踏まず部に”DU-FLEX”, “CUSH-N-CREPE”のロゴ入りのトラクショントレッド・ソール。
  4. クレープソールでも、フラット(Wedgeソール)ではなく土踏まずがあり、かかとがある形状をしている。
  5. カウンターがあり、さらにそのままシャフト背部のトップまでの一体構造の革型がトリプルステッチで縫い付けられている。
  6. アイレットが12個ある。
  7. プルストラップが無い。

続く: 下の③を押して、続きをご覧ください。

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