ロングホーンインポートのヴィンテージ・デニム製品の洗濯の仕方を紹介します。
ヴィンテージデニムの洗濯は手洗いをお勧めします。手洗いは、洗濯時に生地やステッチ、ダメージ箇所等を痛めたりするリスクが低いです。また、その品のコンディションに合わせて、洗い方をアレンジしたりできます。
ここではロングホーンインポートで取り扱っている商品を実際に洗濯し、その手順を紹介します。
今回、洗うのはこちらの商品です。
まず、洗濯を行う前にシミや汚れ、ステッチや生地に不具合や痛みがないか一通りチェックします。シミや汚れがあれば、そこを重点的に洗ったりします。ステッチ等が弱っている所があれば、ストレスをかけないように注意します。
本品はパッチが残っています。一部損傷、亀裂がありますが、完全に硬化はしていません。気を付けて取り扱えば、このままの状態を維持できると思います。この様な状態のパッチで、残したい場合は、手洗いを強くお勧めします。
本品は右カフスの取り付けのステッチの一部が消失しています。左カフスも2cm程度消失している所があります。この様なコンディションの場合は、手洗いを強くお勧めします。
尚、通常デニムの修理を行う場合は事前に洗濯することが求められます。手洗いであれば、注意すれば悪化させることはありません。
本ジャケットの場合、カフス部以外のステッチや生地の状態は比較的良好です。特に目立った汚れやシミはありません。
今回の洗濯の場合は、パッチとカフス部に注意を払いながら洗います。
ロングホーンインポートでは、ヴィンテージ品の洗濯はバスタブを使用して手洗いを行います。
まず、洗濯するジャケットのボタンを全て外します。557の場合は、前立て部、胸ポケット、アジャスターベルトのボタンを外します。
続いてジャケットをバスタブの底に置き、形を整えます。
生地の一部で色が濃くなっている所は水で濡れている所です。この写真から、本ジャケットのデニム生地の魅力ある色味がお分かり頂けるかと思います。
この状態で水を注ぎ、適量の洗剤を加えます。ロングホーンインポートでは、色物専用の洗剤Woolite Dark(ウーライト ダークケアリキッド)を使用しています。ウーライトは微香性で匂いも強くなく、ヴィンテージの洗濯に適していると思います。
水がジャケット全体が沈まる程度以上溜まったら、軽く押し洗いをします。襟、前立て部、袖等に空気が入っている場合があるので、押して空気を出し全体を沈めます。ジャケット全体が水の中に沈んだら、そのままの状態でしばらく放置します。
水に浸ける時間は汚れ等の度合いで調節します。あまり汚れていないようであれば、1時間程度浸けていれば十分だと思います。殆ど汚れが感じられない程度であれば、1-2時間が目安です。長くても別に構いません。
ノーウォッシュ、または、ワンウォッシュ程度で染料が残っている様な状態の場合は、1時間以内が目安となります。
尚、前所有者が喫煙者でタバコ等の匂いが付着している場合は、洗剤を多めにして数時間水に浸け、一旦水を抜いて、再度、洗剤を含ませた水に浸ける。この作業を何度も繰り返すと匂いは取れる場合が多いです。
今までの経験では、5%未満のジャケットでタバコの匂いがありましたが、上記作業で匂いは除去できました。本ジャケットはタバコの匂いはしません。
デニムは水に浸けておくだけで、かなりの部分の汚れは落ちます。ヴィンテージ品の場合、長期間の保管等で生地の折り目等の間に塵が詰まっていたりします。水につければ塵等も取れます。
リーバイス社は100年以上前のデニム等、非常に古い年代のデニム品は水に浸けて一日程度放置して、汚れを落としています。リーバイス社の場合は洗剤は使用しないそうです。
こちらのビデオで非常に古い年代の製品の手入れや復元、保存について紹介しています。
本ビデオの内容の説明、紹介を”私のリーバイス・フォーラム”に投稿しております。
Preserving the Past (過去の資産を保存)
今回のジャケットは約2時間水につけました。下は少量の洗剤が含んだ水に浸けて2時間後の状態です。水が少し濁っています。あまり汚れていないジャケットの平均的なレベルです。きれいに見えても、汚れていて水がもっと濁る場合もあります。
この後、水を抜き、次にきれいな水を注いで溜めて濯ぎを行います。今回は洗剤を多く使用していないので、一通り軽く濯いで完了です。洗剤を多めに使用した場合は、濯ぎを入念に行います。
濯ぎが終わったら、ロングホーンインポートの場合はずぶ濡れの状態でバスルームの中でハンガーにかけて形を整えて干します。
掘り皺や襟等に癖がついている場合は、この時点で形を整えると大部分は矯正できます。
バスルームで干すことができない場合は、環境にもよりますが、日暮れ後、外で干すのもひとつのオプションです。外で干せない環境の場合は、床にタオルを敷いてその上にジャケットを置いてしばらく放置して水分を抜いた後、ハンガーにかける等すればよろしいかと思います。
本日の時点ではここまでです。乾燥後の写真を本記事に追加する予定です。









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