ヴィンテージ・デニムは色落ちの格好良さが有名ですが、色落ちしているものだけでなく、濃紺であってもヴィンテージのデニムはとても魅力ある独特の色味をしています。この経年変化による色味、雰囲気はレプリカブランドや復刻品等でも再現する事ができないものです。これは、歴史ある木造建築物と同じデザインで建築したり、過去の絵画を模写しても、色味や風合いまでは再現できない事と似ています。
そして、デニムの色味と色残りの具合は一つとして同じものはありません。「このヴィンテージデニムの大きな魅力である色味は、写真では伝えにくいのが難点です。また、デニムの色は同じ物でも、写真の撮り方、外光の明るさ、光の種類(直射日光か照明の種類や明るさ等)でも大きく異なります。
濃紺!」と一言で言っても、感じ方はひとそれぞれ異なります。同様に「色残りがX割です。」と言っても、どうしても主観の要素が多く、客観的にすることは非常に難しいです。
当オンラインストアでは、自信を持ってお勧めできるヴィンテージデニム製品を厳選して揃えております。これまでご購入頂いた多くのお客様からご満足の声を頂戴しております。(絶対数はそれ程多くはありませんが、比率としては非常に高い事は確実に言えます)
しかし、商品一つ一つで異なる色味を客観的にお知らせできないものかと日頃、あれこれと考えておりました。複数のヴィンテージ品を並べて撮ると、ある程度、色味や雰囲気が掴めるため、今後、試験的に複数のヴィンテージデニム商品と一緒に撮影した写真を商品の紹介の写真に含める事を予定しております。これも一長一短はありますが、お客様から見た判断材料としてはある程度役立つのではないかと考えております。
この試みの第一弾として、リーバイス557XXサイズ42の商品説明に他のヴィンテージ557と501と一緒に撮影した写真を加えております。ご参考までに同じ写真を以下に添付し、補足の説明致します。
撮影でフラッシュを使用するかしないかで、ヴィンテージデニムの色味は異なります。基本的にフラッシュを使用した方が室内で肉眼でみる色味に近く写ります。また、デニムは日光の下では明るめの色に見える傾向があります。室内で、フラッシュ不使用、自然光が少し入る環境で撮影したものは、室外での色味の見え方の参考になるかと思います。また、デニムの色残り具合、コンディションによっても見え方が異なります。
今回紹介する写真は、ヴィンテージ557を4着、その下にヴィンテージ501各種とご参考までに比較用として着用約1年の現行501と着用約5ヶ月の90年代初期の501も加えています。
まずは、フラッシュ使用の写真を紹介します。尚、ジャケットは濃紺ばかりなのでジーンズの方がかなり色落ちし見えます。
上段右:557XX ギャラ入り サイズ42
中段左:557XX サイズ40
中段右:557 サイズ34
下段501左から
フラッシュ不使用:少し明るめに写っています。直射日光の下ではデニムは明るめに見えます。
一番下右端の501XXは、明るめに見える撮影環境でも黒っぽい独特の色味をして見えます。これは、この501XXが色落ち前のワンウォッシュの状態である事も関係していると思います。一番左の現行とその隣の90年代初期の501との色味の違いも印象的です。
また、中段左の557XXは他の3着と比較すると明るめの色に見えますが、単体で見た場合、まだかなり色残りしている状態です。隣の557はXXなしですが、良い色味をしています。これは、このジャケットは当たりデニムであるからと思います。
別途、557のみや501の比較と説明をする予定です。
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