ビブラムソールは、1000を超える靴メーカーで採用され、年間4000万ソール以上生産されています。ソールに取り付けられたビブラムソールの象徴的な黄色の8角形のロゴは、非常に有名です。
Vibram S.p.A. は、イタリアのAlbizzateに本社があります。ビブラムの会社名は、創業者のVitale Bramaniから名付けられました。(名前を短縮: Vitale Bramani)

ビブラムの歴史
Bramaniは、イタリアのAlpineクラブのガイド兼メンバーでした。
1935年、Bramaniが率いるグループは、アルプスのマウント・ラシカ(Mt. Rasica)を登山中に激しい吹雪と霧に襲われ遭難しました。
彼らの登山用具は、厳しい状況には十分でなく、6人の仲間を失いました。
Bramaniは、仲間を失った遭難の主な原因は、靴にあると考えました。当時、登山家が履いていた靴は、スムースレザー(革底)にスパイク、鋲が取り付けられたものでした。

仲間の死をきっかけに、Bramaniは、丈夫で柔軟な、そして安全性のはるかに高いフットウェアを開発しようと決心しました。
そして、Baramaniは、1839年にチャールズグッドイヤーが発明したゴムの加硫法(valcanised rubber)を利用することを考案します。
ゴム底は、鋲付きの靴底より、防水性、気象に対する耐性が高く、快適性、保護性に優れ、さらに加えてBramaniが作成したユニークなトレッドパターンによってグリップ性能も高まりました。
タイヤメーカーのピレリの協力のもとに、Vital Bramaniは、1937年Vibramを創業し、”Carrarmato”(おおよその意味として”tank tread”)と名付けられたトレッドデザインの最初のラバーラグソールを市場に出しました。

1954年、イタリアの登山チームが、ビブラムソールを備えたブーツでK2の登頂に成功し、ビブラムの名は世界に響き渡りました。

1965年、ビブラムは、Quabaug Rubberと北米におけるビブラムソールの独占的なライセンス生産の契約を結び、北米に本格進出します。

1969年、黄色のロゴが取り付けられます。このロゴは、新開発された”marca oro”(golden brand)素材を使用した”1100 Montagna Suole”と”1100 Montagna Tacco”の製品に取り付けられました。
その後、このロゴプレートは、ビブラムを象徴するものとなりました。
1960年代以降、レッドウィングもビブラムソールを採用したモデルがたくさん登場します。
備考: 本記事は、以下のサイトの情報などを元にまとめました。
US Vibram サイトのHeritage History
コメントを残す