レッドウイングの歴代のブーツ・靴で最も販売されたモデルの一つである101が誕生したのは、1954年です。また、101と同じ素材、特徴を備えたブーツバージョンが102です。101と102は、ポストマンとポリスマンの名で良く知られています。
下の写真は、1959年のレッドウイングの販売店向けカタログの中にある101と102です。
101と102は、商品説明のアッパー、インソール、ソール、カウンターの特徴も一緒です。
特徴として、特に興味深いと思ったのは、ブラックのトラクション・トレッドのウェッジ・クレープソールを使用しているところです。

下の写真は、アイリッシュセッターの歴史の説明です。ここでは、877に使用されるトラクショントレッドソールは、1960年に登場したような説明になっています。しかし、1959年のカタログにトラクショントレッドを使用したモデルが掲載されていること等から、最初に登場したのは1959年と推定しています。
101と102は、当時の最新のソールであるトラクショントレッドのウェッジクレープソールを、1959年の時点で使用していたことになります。しかも、色は黒!!
白(クリーム色)のトラクショントレッドソールは、アイリッシュセッターの各モデル、他のモデルでも幅広く採用されているのに対して、ブラックのトラクショントレッドソールは、101と102、そして、101のチャッカ版的な195の三モデルのみになります。
当時、101と102は、発売開始後数年程度の比較的新しいながら、レッドウイングが力を入れる主力モデルであった可能性が考えられます。
101はレッドウイングを代表するモデルとして、長期にわたって生産され、累計で200万足以上の販売実績を持つレッドウイングの歴代のベストセラーの一つとなりました。
101は、ヘリテージの現行モデルも存在します。

注目ポイント:
2015年新作9197の名称の変更について:

今回、2015年秋冬の新作として発表された9197は、発表当初は102を元にした後継モデルでポリスマンと説明されていましたが、その後102の言及はなくなり、101を元にした6インチ ポストマンの位置付けに変更になりました。
仕様が共通であることなどから、102は101のブーツ版と表現することもできるので、ポストマンが有名であることも含めて、6インチ ポストマン・ブーツに名称を変更したようです。
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