非常に良いコンディションの557が入荷しました!入荷時の生地は糊が落ちていない様に思われる状態でした。保管時にできたと思われるクセとシワがあったこと、においが若干気になったため、洗濯しました。以下に紹介するのは洗濯乾燥後の状態です。生地はまだ糊が残っている感じで未使用時に近い固い風合いを残しています。パッチは付いていませんが、全体的なコンディションは非常に良く、使用感も感じられないほぼ未使用と言える状態です。以下、写真に説明を加えながら紹介致します。写真はクリックすると拡大します。
色はとても濃いです。一部保管時についたと思われる擦れで若干色が落ちているところがありますが、擦れの程度はほとんど感じられない、全体的に非常に良いコンディションだと思います。
ジャケットの内側も非常にきれいです。特に問題と思われる様な箇所は見当たりません。この様な使用感の感じられないコンディションのジャケットの場合、ステッチの終端の糸が飛び出していたりする箇所があったりする場合が良くあります。本ジャケットでも何カ所かその様な箇所があります。
ウエストバンド部の裏側の写真です。ここで注目すべきはウエストバンド下側のチェーンステッチがほぼ全て残っている事です。この部分のステッチは着用すると損失しやすく、かなりコンディションの良いものでも多少は消失している場合が多いです。消失していても着用には問題がありませんが、着用感を判断する上で重要な材料です。
557以前のモデルでこの様なステッチの状態のものは非常に稀です。
ボタン裏の刻印はOです。
刻印Oのサードは557XXと557の両方があります。ディテール上はXXとXXなしで差がないため、パッチが残っていない場合、XXか否かの判定はできません。どちらの可能性もあります。
襟の部分の状態も使用感の目安となります。襟の状態も良好でほとんど着用感はありません。
タブはBig-Eの均等Vです。このタブは洗濯を重ねるとクルッと巻くようになるのが特徴です。現時点ではほとんど平ら(フラット)な状態です。
ポケット部の取り付け強化バータックの糸はオレンジで、バータック間を2本の平行ステッチが渡されています。このステッチディテールはサードモデルの特徴の一つです。
刻印Oの557はXX付きもなしもフラップ裏は同オンスデニムを使用しています。
通常刻印Oのサードモデルは、ステッチの色がイエローが中心なのですが、このジャケットの場合、オレンジ系の糸が主に使用されています。ただし、恐らくこのオレンジのステッチは使用して行くにつれイエローぽい色に変化するタイプのものだと思います。
右ポケット部の拡大写真です。一番最初の写真の説明で保管時にできた擦れと言うのは、このフラップの角や上部の切り替え部(ヨークのステッチ部)のことです。
腕の部分も保管時の織り皺の様なところが少し分かる程度で良好です。
袖先の状態も使用感、着用度の目安となります。こちらも非常に良好なコンディションであり、着用感はほとんどありません。
刻印Oのサードモデルはカフス部の裏側のステッチがシングルであるのが特徴です。
と言うことでほとんど問題と思われる箇所は見当たりませんが、強いて指摘すると生地の一部、直線上に糸がつっている箇所があります。この様な生地の部分的な糸の吊りは60年代前半以前の生地では比較的良く見られます。ビッグEの生地でも同様です。
背中側の状態も全体的に良好です。
よく見ると、背中の生地の切り替え部のステッチの色が左右で異なります。この様な2色の平行ステッチも60年代前半のモデルでは時折見かけます。まだあまり目立ちませんが、着用して退色していくとさらにコントラストがかかってくると思います。
ご参考までに色味の比較として、Webストアで現在販売しているギャラ入り557XX2着(上段)と本ジャケット(中段)、下段はワンウォッシュの501XXと革パッチの501XXです。
色味はそれぞれ異なりますが、色の濃さでは上段右のギャラ入りよりもあります。
フラッシュを使用せずに自然光のみで撮影した写真です。フラッシュを使用しないと生地の色は明るめ(特に多少色落ちしている)に写りますが、生地の風合い等を把握するのには適していると思います。
実寸サイズ:
胸囲: 約105cm (脇の下間の直線距離を2倍したもの)
肩幅: 約46cm (背中側から袖の上部を直線で測った距離)
着丈: 約57cm (背中中央部襟下からウエストバンド下部までの直線距離)
袖丈: 約49cm (脇の下から袖先までの直線距離)
一般的にはヴィンテージの40と42の間位のサイズ感です。(ヴィンテージのサイズは現行より表記がワンサイズ小さいです。)感覚的には少し大きめの40、または少し小さめの42と言う感じです。当ストアで販売中、過去に販売した557とサイズを比較してみて頂ければ、ある程度サイズの見当がつくかと思います。。また、デニムジャケットをお持ちの方は、お手持ちのジャケットの実寸と比較すると、サイズ選びのご参考になるかと思います。
これだけのコンディションの557はデッドストック以外では中々ないと思います。また、デッドストックであっても不具合がある場合もございます。本ジャケットの場合、パッチが無い事以外で特に問題となる様な箇所は見当たりません。着用を前提にするのであれば、パッチがないことは逆に気にせずに気軽に着れる利点にもなります。
個人的な話となりますが、パッチ付きの557や507等を着る時、とてもパッチが気になります。正直なところ、パッチが無い方が着用をメインで考えた場合は使いやすいです。実際、50年代、60年代頃のパッチは革の場合は縮んでしまったり、紙は割れてしまったりするので、着用前に先にパッチを外してしまうこともそれ程珍しくないことだったと思います。
極上コンディションのサードをお探しの方、お勧めです!
本品のWebストアのページ;販売済みとなりました。
本品は販売済みとなりましたが、本品にかなり近いコンディションのものが入荷しました。
ヴィンテージ リーバイス サード 557 濃紺 極上コンディション
また、Webストアの方にはギャラ入りを含め程度の良い557が複数着ございます。以下は現在販売中のサードモデルになります。ヴィンテージ・デニムジャケットの一覧はこちらになります。
557XX ギャラ入り サイズ42 (パッチ付き、1〜数ウォッシュ程度)
559XX ギャラ入り サイズ36 (良好パッチ完備、程度良好、希少刺繍入り)
559XX 推定ギャラ入り サイズ42位 (黒みがかった色味、ブランケット良好)
557XX ギャラ入り サイズ42 (パッチ残存、要カフス部ステッチ補強)
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