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1970年代のベストセラー: レッドウイング 708

1970年代のベストセラー: Red Wing 708

Red WingのFacebookの708についての投稿を紹介します。

Designed as a farm boot in 1954, the Red Wing #708 featured a cushion sole and “barnyard acid-resistant uppers,”…

Posted by Red Wing Shoes on Friday, August 7, 2015

 

1954年農業用のブーツとして開発されたレッドウイング708は、当時の広告にクッションソールと”barnyard acid-resistant uppers” ”肥料場の酸に耐性を持つアッパー”の特徴が記されていました。

備考: Barnyardについての記事を投稿しております。是非、ご覧ください。

関連記事: Barnyardとは

この8インチのブーツは、1977年から1979年までの間、レッドウイングのワークブーツのラインのベストセラーでした。

注意点・備考

上記、引用紹介したRed Wing Shoesの説明には、708は1954年に開発・デザインされたと記載がありますが、1951年には既に708が製品ラインナップにあることが判明しています。

Du-Flex Cush-N-Crepeクレープ・ウェッジ・ソールを採用した708が登場したのが、1954年なのではと推測しています。

下の写真は、1978年の#708です。
Red Wing 708 in 1978, Red Wing Shoe Co. Archives

こちらは1981年のポスターです。このポスターは、”The workingman’s wedge”のタイトルで、ウェッジソールを備えた当時の主力モデルが紹介されていると思われます。708は中央、右に877、左に866です。人気のモデルの中央にあると言うことからも、当時非常に人気があったことを示していると思います。

 

1981 poster

1950年代の708

1959年のカタログに記載されているレッドウイング708です。

1959年のレッドウイング708
1959年のレッドウイング708

特徴

  • アッパー:8インチAAグレードのブラウンリタン
  • インソール: クッキー付きスウェットプルーフレザー
  • ソール: クッションクレープ・ウェッジ、オールラウンド・グッドイヤーウェルト、ネイルレスコンストラクション
  • カウンター: ウォタープルーフ・レザー

クレープのウェッジソールであること、全体的な型が冒頭で紹介した78年製の708とほぼ同じです。一番上がスピードフックではなく、アイレットになっているところが異なる程度です。

1959年のカタログには、”barnyard acid-resistant uppers”の記載はありません。単に8インチのAAグレードのブラウンリタンとあるだけでした。

50年代の708と70年代のものを見比べると、登場から20数年後もほぼ変わらないデザイン・仕様であったことが分かります。

レッドウイング Harvester

農業用ブーツと言えば、Red Wing Heritageが2014年に発表したHaverster 2943と2944が思い浮かびます。Hervesterの主な仕様は、主な仕様は8インチ、スピードフック、ビブラムラグソールです。2943はアンバーハーネス、2944はブラックハーネスです。

レッドウイング Harvester2944

HeritageのHarvesterの説明によると、ハーベスターは、1930年代に最も成功した製品の一つをモデルとしているとあります。収穫時の農場や森林伐採の現場、そして鉱山などの作業現場で履くブーツとして人気があったとのことです。

ハーベスターも8インチであり、スピードフックを備えています。ソールは異なりますが、708と似た仕様です。恐らく、収穫時の農場や森林伐採の現場、鉱山などの作業現場に適したワークブーツは、8インチでスピードフックが特徴だったのではないかと思います。

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