1983年製 レッドウイング・アイリッシュセッター877を紹介します。

製造年月の判定
80年代のアイリッシュセッターの場合、右足の足入れ部の上部の内側(左側)にRED WINGとその下に数字刻印されています。この数字が製造年月を意味します。最初が月、次が80年代の何年かを意味します。
本品の場合は、4と3です。1983年4月製になります。
製造年月の判定・推定材料は年代によっても異なります。
タグ
通称犬タグと呼ばれるアイリッシュセッターのタグが、右足の舌革(トング)の裏の上部に付けられています。80年代のタグには、”MADE IN U.S.A”の表記が入っているのが特徴です。
四角ステッチ
1985年以前のレッドウイングのアイリッシュセッターは、外羽根の取り付け部に四角形のステッチが入れられているのが仕様上の特徴です。
備考
四角ステッチは、”スクエアステッチ”とも呼ばれています。スクエア(SQUARE)は正方形のことです。形的には正方形に近いものもありますが、ほとんどは長方形です。本ブログを含めロングホーンインポートでは、四角ステッチと呼んでいます。
革の色味
ヴィンテージのレッドウイングの写真は、室内、室外、光の当たり方で色や雰囲気がかなり変わります。
室内で同じ角度で撮影してもこのように写真の色の感じが異なります。
さらに外での写真は色の変化が顕著です。
下の写真は、曇りで日が陰ってあまり明るくない時に撮影した写真です。靴に影がほとんどないことからも日が差していないことがお分かりいただけるかと思います。
別の日に撮影した写真です。この時は、日がさしています。少し日が落ち気味で時折、日が陰ったりしている環境での撮影です。日が陰るだけでもかなり写真の写り方が変わります。(例:2枚目と3枚目の写真。)
実際に見ても、室内と屋外、日が当たっているかで色の感じは変わります。また、革の色味と写真も結構違ったりします。
この外での写真は、実際に見るより良く写っているくらいです。
革の色味・表情の変化もヴィンテージ・レッドウイングの魅力の一つだと思います。
下の写真は、1950年代の赤タグのLee 101-Jと一緒の写真です。ヴィンテージデニムも実際に見た印象と写真では大きく異なります。
101-Jは、実物はもっと色が濃いです。(と言っても結構色落ちしています。)
ヴィンテージ品は、写真では魅力が伝えにくいなと日頃思っているのですが、この写真はそれぞれ醸し出す雰囲気とそれぞれの持ち味が組み合わさった調和した魅力が感じられます。
実際に見るのとはまた違った魅力が感じられます。
贔屓目なのかもしれませんが、ヴィンテージデニムと一緒にレッドウイングを撮るとレッドウイングが生き生きしているように見えます。
ヴィンテージレッドウイングとヴィンテージデニムは、相性が非常に良いです。この写真からも魅力が感じられますでしょうか?
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