ロングホーンインポート

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1950年代-60年代初め ラングラー 11MJZ

Webストアに入荷したラングラー11MWZを紹介します。ラングラーの11MWZは、1956年に市場に登場しました。

11MJZは、1956年から1960年代の中頃まで生産されました。ディテールから、前期と後期の2種類に分かれます。今回紹介するのは、1950年代から60年代の初めまで生産された前期モデルになります。各部の仕様・特徴などを紹介します。

ジップフライ、フロントプリーツを丸い形状のバータック(通称丸カン)で固定。左右にハンドウォーマーポケットを備え、左胸にポケットの3ポケット等、正面から一目見て、他のデニムジャケットとは大きく異なる特徴的な外観をしています。

11MJZ 42 front

ラングラーのタグは色々な表記形式があり、古い年代のタグが比較的新しい製品に取り付けられている場合もあるため、タグによる年代判定がしづらい場合があります。ディテールなどを含めて総合的に年代を推定する必要があります。

タグに®が加えられたのが1961年と認識されています。本品のタグは®が入れられた最初のタグになります。このタグは、1961-63年頃まで使用されていたと認知されています。本品は、古い年代(11MJZ前期)のディテールを備えているため、®が入った(最)初期のモデルと推測しています。

11MJZ tag

11MJZのフロントのジッパーは、上端がフロントヨーク部周辺までとなっています。フライ部のトップは、ボタンで留める仕様です。

11MJZ collar

フロントのトップボタンのアップです。11MJZ前期はボタンホールを通して留めるボタン。後期はスナップボタンになります。本品は前者です。

Front top button

ジッパーは、GRIPPER ZIPPER/SCOVILLのダブルネームです。

Gripper Zipper

ジッパーテープの端をめくるとセルビッジが顔を出します。セリビッジに緑のラインが入っています。

11MJZ Selvedge

11MJZは、胸ポケットは左のみの1ポケットです。ポケットにサイレントWが施されています。フラップ部の右上(写真向かって左)にバータックで囲ったペン差しは、11MJZ前期の特徴的デザインのひとつです。次のモデル以降は、ペン差しは、フラップ部にボタンホール状の切れ込みのデザインとなります。

Chest Pocket

フラップは、スナップボタンを採用しています。この年代で、スナップボタンを積極的に採用しているのもラングラーの特徴です。

Front Pocket

ラングラーは11MJZにおいて、他社に先駆けて、ハンドウォーマーポケットを採用していることも大きな特徴です。ハンドウォーマーポケットは、実用性も高いと思います。(人や使い方にもよります。)リーバイスやLeeは、1980年代に入ってから、デニムジャケットにハンドウォーマーポケットを採用しました。ラングラーのジージャンのデザインは、ライバルより20年以上も先を行っていたとも言えます。

Hand Warmer Pockets

ハンドウォーマーポケットの開口部の両端はバータックで強化固定されています。ポケット部の形状とステッチの入れ方もデザイン性に優れていると思います。

Right Hand Warmer Pocket

カフスはスナップボタンを採用しています。袖先には擦れがあります。袖先の状態は、着用感の目安となります。着用による部分的に擦れが一部あり、着用感は(かなり)感じられますが、全体的なコンディションは良好です。本品は愛用されながら、比較的大切に着込まれてきたことを示しています。

11MJZ cuffs

1960年代の初め頃までのラングラーのデニムジャケットは、カフスの剣ボロの取り付け強化はリベットを使用しています。11MJZ後期等、60年代前半以降のモデルでは、リベットに代わりバータックになります。

Rivet

ジャケットの内側の全体の写真です。特に気になるシミや汚れなどはありません。

11MJZでは、左右各3箇所、計6個のゴムバンドが取り付けられています。古い年代(前期)はゴムバンドの色が紺です。後期のモデルでは、グレー系のゴムに変更になります。

一部ユーズドの11MJZでは、ゴムが取り外されている場合もあります。本品はオリジナルの状態です。ゴムのコンディションも良好です。

11MJZ inside

後ろ側の全体写真です。後ろから見ても、個性的でスタイリッシュなデザイン、シルエットをしています。

生地の色味、風合い、ステッチ部のパッカリング等、通常のデニムジャケットで見られる特徴的な持ち味に加え、11MJZの場合は、アームホール部のアクションプリーツ、ウエストアジャスターのゴムの部分に特有の色落ちが見られ、とても個性的で魅力的な後ろ姿です。

Back Overview

アームホール全体を囲うようにアクション・プリーツと呼ばれる独自のデザインが備えられています。アクションプリーツにより、腕を動作させやすくしています。

とても手間がかかったデザインだと思います。多量生産には不向きだと思います。アクションプリーツは、11MJZと初期の24MJZのみに見られる仕様的特徴です。

Action Pleats on Armhole

アクションプリーツの内側には、プリーツの先端を奥に引き込むようにゴムが留められています。ゴムによってプリーツに柔軟性・可動性を持たせ、腕を動かしやすくするとても凝ったデザインです。

Action Pleats with Rubber Strip

Leeやリーバイスの同年代のデニムジャケットは、ウエスト部にボタンで留めるアジャスターベルトを採用しています。ラングラーの11MJZは、ウエスト部にゴムを使用して絞り込むデザインです。

ゴムにより可動性を高めながら、スタイリッシュなデザインを実現しています。

Waist Adjuster Rubber strip

ウエストアジャスター部には特徴的な色落ち・アタリが生成されています。古い年代のラングラーのデニムジャケットの特徴的な仕様が色落ちからも見て味わうことができます。

11MJZ waistband area

Waist Adjuster from outside

ラングラーの11MJZは、ジッパーフライ、3ポケット、ウエスト部にゴムを使用して絞り込む等、個性的で実用性にも優れた特徴を備え、同時にスタイリッシュなデザインを実現しています。

アクションプリーツによる高い機能性とデザイン性を同時に実現するなど、当時の他のデニムジャケットには見られない独自性にあふれた設計、革新的な機能特徴を備え、デザイン的にも優れた大傑作品であると思います。

表記サイズ: 42
実寸サイズ: (平置きによる計測です)

身幅: 約59cm (脇の下間の直線距離)
袖丈: 約45cm (脇の下から袖先までの直線距離)
肩幅: 約50.5cm (背中側から袖の上部を直線で測った距離)
着丈: 約60.2cm (背中中央部襟下から裾下部までの直線距離)

本品は、近日中にWebストアに追加する予定です。ご検討よろしくお願いします。

Webストア商品ページ:

ヴィンテージ ラングラー 11MJZ前期 サイズ 42 

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